笹葺き3
笹葺き連載の第2回は、長野県茅野市の笹離宮にある笹葺き窖(あなぐら)です。
くさかんむり様にお誘い頂き、作業に参加させて頂きました。
ここは一般財団法人蓼科笹類植物園が運営している笹類専門の植物園です。
世界中からクマ笹を集めた植物園で、その中にある、笹で葺いた窖の建設に携わらせて頂きました。
地域住民のボランティアの皆さんも参加されて、2年かけて屋根葺きが完了しました。
葺き替え直後にしか見られない、青々とした笹屋根がとても綺麗です。
葉のもさもさとした感じが、笹葺きの特徴で、他の茅葺き屋根には見られない素朴感があります。
ここでは、笹葺きでは初めて、笹壁を製作しました。
垂直に立った壁に、笹を編みつけて笹の葉で壁を作っていきます。
屋根も壁も全てが笹で覆われた素敵な窖が完成しました。
次回は、笹葺き事例の最終回ということで、京都府丹後地方の笹葺きを紹介したいと思います。